こなす。


by ma-boccyan

石屋さん

造園工事の中でも実は石工事が一番好き。

石はいい。
何通りも正解のあるパズルみたいで、同じ材料でも並べる人によって完成形が全く違ってくる。
建物のデザインなんかと違って、並べた人の色や技がもろに出る ・・・気がする。


先週、石庭をつくった。
例のマンションの中庭の100㎡くらいのスペースに、
中国から持ってきた幅50cm~1mくらいの岩を50個ほど並べた。

50tのクレーンを使って一つ一つ吊り上げて置いていく。
なかなか根気のいる作業である。

いくつか石を並べた時点で、設計者も顔をのぞかせる。
設計者があれこれ指示をだすわけだ。
現場監督は石の手配やクレーンの手配なんかが仕事。
あまりデザインには首をつっこまない。
ちなみに僕はその補佐役。

職人さんは石の表情を見ながら設計者の意向どおりに、適材適所に並べていく。
石の吊り方一つ見ても職人技。石をじっとみて、ひとさし指で一点を押さえるとそこが石の中心。ひとさし指の位置に支点がくるように、ロープを上手にまわし吊る。
・・・かっこよすぎ

設計者は納得いくまで何度も置き換えさせる。
「げげ、この石をこう置かせるのかよ!」「ああ、なるほどね。いいねこの石。」なーんて考えながら、横で見てる僕。
自分が学生の頃、4mくらいの石垣の修復作業に携わったこともあり、なんちゃって石積み知識で石の表情を読み取りながら自分のイメージを膨らます。またこの妄想もおもしろい。

根がまじめな僕は「他の仕事もせにゃいかん」と石庭を横目で見ながら、他の作業をこなす。
「最後までぼーっと見てぇよお。」と心の声。心の葛藤に勝つ瞬間である。とてもかなしい。

丸3日かけて、石庭は完成。
設計者の意図は、「日本風にはしたくなかった。」・・・らしい。つまり、職人さんや造園家にしてみれば、教科書どうりのデザインとは程遠く、裏も表もぐちゃぐちゃで、「なんじゃこりゃ!!」なデザイン。先輩である監督はブーすか文句を言って他の仕事に戻る。

設計の大学に行って、自由に創造してた僕としては、苦笑いしたくなる感覚。

石屋さんは「指示に従うだけだから楽でよかったよ」の一言。
心もでっけぇ人だぜまったく。
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by ma-boccyan | 2006-08-12 22:23